●アンティーククレクションの魅力。


★ロイヤル・ドルトン。

1815年のイギリス、ジョン・ドルトン(John Doulton)がジョン・ワット(John Watts)の共同出資を受けてロンドンのランベスで創業しました。

その当時は炻器(ストーンウェア)をつくる小さな企業でした。

ドルトンの大きな飛躍は2代目ヘンリー・ドルトン(Henry Doulton)の代になってからです。

ヘンリーはまず蒸気機関を取り入れ生産効率を高め、排水設備や衛生用品を製品化し、ロンドンの都市化に大きく貢献するとともに企業として大成功を収めました。

1877年ヘンリー・ドルトンは、ロンドンでの大成功によって、現在も本社となっているバースレムに窯を移しました。

ここからドルトンはボーンチャイナを導入し、芸術的テーブルウェアを創造していくこととなります。

1887年ヘンリーはヴィクトリア女王より陶磁器界では初めてのナイトの称号を与えられ、1901年にはエドワード7世よりロイヤルの称号を与えられました。

現在は、世界中の大人気ベストセラー「ハドンホール」を持つミントン、世界最大数の生産量を誇る「オールドカントリーローズ」を持つロイヤルアルバート、イギリス陶磁器最高の「ロイヤル」と「クラウン」の称号を持つロイヤルクラウンダービーを傘下におさめる世界最大の陶磁器メーカーの一つです。


格調の高いデザインのロイヤル・ドルトン
     格調の高いデザインのロイヤル・ドルトン

★スージー・クーパー。

1930年のギリス、スージー・クーパー (Susie Cooper) の名で広く知られたスーザン・ヴェラ・クーパー(Susan Vera Cooper、1902年10月29日 - 1995年7月28日)は、1920年代から1980年代までストーク=オン=トレントの陶器産業界で働いた、イングランドの著名な陶器デザイナーです。

クーパーは、ストーク=オン=トレントのスタンフィールズ (Stanfields) に、7人兄弟の末子として生まれました。

彼女は幼い頃から絵を描くことに興味を示し、バースレム美術学校 (Burslem School of Art) の夜間教室に通って美術教育を受け始めました。

1922年にA・E・グレイ社 (A.E. Gray & Co. Ltd) の製陶工場で働くようになりましたが、その目的のひとつはロイヤル・カレッジ・オブ・アートに入る足がかりとすることにありました。

グレイ社の創業者であるアルバート・エドワード・グレイ (Albert Edward Gray) は、クーパーの絵描きとして、デザイナーとしての才能をすぐに発見し、程なくしてクーパーは自分の手描きで花柄のデザインを制作するようになりました。

1923年、グレイ社はラスター彩の技法を用いたグロリア・ラスター・レンジ (the Gloria Lustre Range) のシリーズを始めました。

1929年、装飾を描くだけでなく、陶器の形状もデザインしたいという望みを叶えるため、クーパーは、義兄アルバート・"ジャック"・ビーソン (Albert "Jack" Beeson) とともにグレイ社を退社し、自らの事業としてスージー・クーパー・ポッタリーズ (Susie Cooper Potteries) を設立しました。


人気の高いスージークーパー
       人気の高いスージークーパー

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