●アンティーククレクションの魅力。


★ウエッジウッド。

1800年初頭のイギリス、ウェッジウッドは、「英国陶工の父」ジョサイア・ウェッジウッドによって創設されました。

精緻なレリーフで有名なジャスパーウェアをはじめ、クィーンズウェア、ブラックバサルトなどの名作が誕生したのち、つややかな白さと透明感に堅牢性をも兼ね備えた素地「ファインボーンチャイナ」が誕生しました。

きめ細かく輝く素地に鮮やかに映える絵柄や、洗練されたシェイプは実に多種多様ですが、その全てに伝統のクラフトマンシップが息づいており、「質の高いテーブルウェアをより多くの人に」というジョサイアのスピリットは創業当時から変わらずに受け継がれ、現在も多くの人々を魅了し世界の食卓を彩っています。


日本でも人気のウエッジウッド
       日本でも人気のウエッジウッド

★ロイアルウースター。

1751年のイギリス、ウィリアム・ディヴィスが経営者となり、化学者かつ医師のジョン・ウォール博士が技術面の指導をし、15人の株式出資者によってイングランド西ミッドランズ地域のウスター市にウースター磁器会社として創業されました。

1752年、ソープストーン(ステアタイル)を素地に混ぜて軟質磁器を作ったブリストル工房を合併する。ソープストーン磁器ペーストは、非常に薄く処理することができるので、食器用に大変適しており事業の拡大に貢献しました。

以後、釉薬の上にエナメルカラーの絵付けを施す高度な技術や、銅版画転写法の技法により大量生産を可能にしました。

こうして高品質と生産性を両立させ、1789年にジョージ3世より、英国の陶磁器界で初のロイヤル(王室御用達)の称号を得ました。

以後、現在までロイヤルの称号を途切れることなく受け続けている唯一の窯で、現存する英国最古の名窯です。

1800年頃にはボーンチャイナの生産にも成功。
1810年にグレンジャー社を買収し、同社が保有していた東洋的な青龍のデザインも承継しました。

代表作「ペインテッド・フルーツ」はウースター最高の工芸品です。
フリーハンドによる絵付けと焼成を6回繰り返す。
さらに特殊技法で施す22金を11時間もかけ、研磨し輝きを引き出す工程は、歴史と伝統の技です。


アールヌーボー調のロイヤルウースター
    アールヌーボー調のロイヤルウースター

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