●アンティーククレクションの魅力。


★セーヴル。

1880年、フランスセーヴル焼(セーヴルやき, Porcelaines des Sevres)は、フランスのセーヴルで生産される磁器です。

ヨーロッパではじめての磁器は1709年にザクセン王国(現・ドイツ)で発明され、その首都ドレスデンに近いマイセンを生産拠点としました。

その技師だったデュポア兄弟は当時のフランスの大蔵大臣・オリー・ド・フリビーに招かれ、1738年、パリの東端に位置するヴァンセンヌに窯を構えました。

この後ルイ15世の公妾ポンパドゥール夫人の援助を受け、パリとヴェルサイユの中間に位置するセーヴルの町に移って王立窯となりました。

フランスでは軟質磁器が作られていましたが、1766年にリモージュ近郊でカオリン鉱床が発見されたのを受けて、1796年には硬質磁器が作られました。

開窯の経緯からフランス革命時にセーヴル窯は破壊されて閉窯しましたが、ナポレオン1世によって再興され、1824年には国立セーヴル陶磁器製作所が作られて現在にっていまする。

セーヴル焼は豊かな彩色を駆使したロココ様式の絵画表現による装飾が最大の特徴です。
よって1枚の値段が大変高く高級な磁器です。
ここでフランスの磁器生産技術が発達し、後にはリモージュへ技術が渡り、リモージュ焼は量産磁器として普及しました。

ポンパドゥール夫人のために建てられた広い城館を改造したフランス国立陶芸美術館がトラムのセーヴル駅のすぐそばにあり、現在ここで美しいセーヴル焼をはじめ数々の磁器を鑑賞することが出来ます。


王室をイメージするセーヴル
       王室をイメージするセーヴル

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