●目利きになるには
骨董の世界は「キツネとタヌキの化かし合い」と言われるように、贋作(がんさく)も沢山出回っているのも確かです。
本物と信じて買った物がニセモノだった・・・・
非常に腹立たしいことですね。
しかし、自分自身にニセモノを見抜く力を身につけることで、ニセモノを掴まされる確立も下がってくるのです。
一言で「こうすれば良い」なんて方法はありませんが、以下のようなポイントを常に念頭に置いて行動することがたいせつです。
★直観を信じる。
ある商品を見せられた時に、何となく嫌な感じがする、気乗りがしない・・なんてことがあります。
霊感ともいうべき感覚です。
長年骨董品を見ているうちに、商品が、「私はニセモノですよ」と叫んでいるような不思議な感覚がするようになります。
コピー品を作って儲けてやろうという、「欲の心」が品物全体に染み付いてしまうのだと思います。
この時点で、その商品を買わないようにすることなのです。
しかし、まだ慣れていない人は、何とか良い点を探そうとしたり、掘り出し物では?
などど良い方に考えようとしますので、失敗の原因になってしまいます。
逆に、理由も無く良いと思ったら、迷うことはありません。
また、値段を見て、高いものは本物で、安い物はニセモノ、などという考えも成り立ちませんのでご注意ください。
ニセモノに高額な値段を付けて売っている骨董店など、数知れません。
★思い込みをしない。
品物を見る際に、思い込みを全て取り去った心で向かい合うことが大切です。
例えば、この茶碗は江戸時代の名工の作で、●●の家に代々伝わって・・・などと薀蓄の多い品物は、たいていニセモノか安物のことが多いのです。
さらに、「祖父が決して売ってはいけないと言っていたものだ」とか「旧家の蔵にしまってあった」などいうことに惑わされてしまい、正しい判断ができなくなります。
★失敗が大切
勿論、だれしも失敗などしたくないものです。
しかし残念なことに、人は失敗しないと成長しません。
失敗を恐れてばかりいると、いい品物が目の前に現れても、迷いが生じて逃してしまったり、正しい判断ができなくなります。
鑑定士でさえ、もともと目利きであったわけではありません。
多くの失敗を重ねて、飯を食べられるようになったのです。
ですから、失敗を恐れていては、レベルは決して向上しません。
★卒業の無い勉強。
ただ、骨董品の値段や歴史などばかりを覚えようとしても、なかなか目利きにはなれません。
例えば、骨董や美術品は古の作品ですので、歴史の流れなどの知識がなければ、確固たる評価はできません。
また、歴史だけではなく、あらゆる知識が必要なのが骨董の世界です。
勿論、広く浅い知識で十分です。
前述の「カン」だけに頼っているのではなく、更に知識が加わることで更に眼力が向上するのです。
★基本は必ず覚えておく
骨董の世界には、決まりごとというものがあります。
売買のルールのことではなく、例えば初期の伊万里焼きの大皿は1/3の高台で釉薬が生がけになっている・・・などの決まり事のことです。
この決まりごとから外れているものは、真っ先にニセモとしたノを疑わなけれなばりません。
このような決まりごとを学ぶことも勉強ですので、骨董の専門書などで身に着ける必要がまります。
★お金は余計に持ち歩かない。
骨董市などは、骨董好きにとっては、たいへんワクワクする会場です。
見るもの、全てが欲しくなってしまいます。 で
も、いくらお金があるからと言って、多量の現金を持って骨董市などに出かけることはお勧めできません。
骨董屋がこんな事を言うのもおかしいことですが、お金に余裕があると、品物を甘く見てしまい、いつまでたっても眼力を養うことはできません。
空寸前の財布を持って出かけ、これがニセモノだったらご飯も食べられなくなる、くらいの心構えがないとつまでたってもニセモノをつかませられるのです。
大富豪や財閥には、ほとんど目利きはいません。 業者の餌食になっている場合がほとんどです。
見るもの、全てが欲しくなってしまいます。 で
も、いくらお金があるからと言って、多量の現金を持って骨董市などに出かけることはお勧めできません。
骨董屋がこんな事を言うのもおかしいことですが、お金に余裕があると、品物を甘く見てしまい、いつまでたっても眼力を養うことはできません。
空寸前の財布を持って出かけ、これがニセモノだったらご飯も食べられなくなる、くらいの心構えがないとつまでたってもニセモノをつかませられるのです。
大富豪や財閥には、ほとんど目利きはいません。 業者の餌食になっている場合がほとんどです。